授業報告

2月13日(金)

軽米町立笹渡小学校第5〜6学年(岩手県)

授業の模様

 軽米町立笹渡小学校の5〜6年生を対象に、0時間目「朝ごはんってなぜ大切なの?」を実施しました。また、今回は授業内容の専門性を意識し、養護教諭である川村先生をゲストティーチャーとして迎えました。
この小学校の子どもたちは、ほぼ全員が朝ごはんを食べてきているということもあり、今回の授業では「なぜ朝ごはんをとらなければならないのか」について、論理的に理解できるようにすることを一つの目的としました。また、佐藤先生は事前に1〜4年生へ「なぜ朝ごはんを食べなければいけないの?」という質問をしていましたが、1〜4年生は答えがはっきり分からない様子でした。そこで、今回の授業で学んだことを下学年に伝えることを目標として学習課題への問題意識をより持たせるという工夫も見られました。
まず、朝ごはんを食べないと困る点について考え、アニメ「ぼーっとしちゃうをつきとめよう」を使って理解を深め、ワークシートにまとめていきました。
その後、川村先生(養護教諭)には自分たちの生活との関わりについて考えるために、子どもたちからの質問を主として、ブドウ糖がどのようなものであるか、給食を例にとりながら専門的に説明してもらいました。また、実際に子どもたちがブドウ糖を食べてみるということも行いました。子どもたちはブドウ糖に大変興味を示し、「ごはんやパンにブドウ糖が含まれているということは、イモにも含まれているのですか?」などの質問が出ました。
最後に、ここまで学んだことのポイントを振り返り、それを下学年に伝えるため、一人ひとりが学んだことを4コマの紙プレゼンにまとめて発表しました。4コマの最後にはキャッチコピーを書くのですが、「朝ごはん たくさん食べて 登校だ」「朝ごはん しっかり食べれば 元気な子!!」など、授業内容にぴったりのキャッチコピーが出来上がりました。
5〜6年生11名という授業で、子どもたちが思ったことを自由に発言するなど、とても伸び伸びとしており、楽しい授業になりました。また、ゲストティーチャーに養護教諭を迎えたことで専門性が高まり、さらに、それぞれに紙プレゼンを作ってみることで、より理解が深まったようです。

4コマの紙プレゼン

★画像をクリックすると別ウィンドウでご覧いただけます

【例1】朝ごはんを食べないと太りやすい体質になることが理解できた
【例2】朝ごはんを食べないとエネルギーが不足して脳が働かないことが理解できた

佐藤先生の授業実施後の感想

 今回の授業のポイントは3つでした。
一つ目は【本時の学びを伝える】という目的意識を明確にするということです。事前の実態調査でほぼ全員が朝ごはんをしっかりと食べていたので、この点を重視しました。そのために取り入れたのが紙プレゼンという手法です。子どもたちは意欲的に取り組んでくれて「最後には発信活動をする」という目的意識が大切だということがわかりました。
二つ目はデジタルコンテンツ「食育の時間」のよさを活用することです。これは実によくできたコンテンツということを改めて感じました。0時間目「朝ごはんってなぜ大切なの?」は子どもたちの興味を高めるのにぴったりでしたし、「ぼーっとしちゃうをつきとめよう」は一方的な知識伝達ではなく、随所に思考活動が入れられる内容になっています。どちらも教師の工夫が生きるコンテンツと感じました。
三つ目は、ゲストティーチャー(養護教諭)の専門性を学習に生かすということです。質問中心(教師の質問も含む)のスタイルで臨場感あふれる説明を聞くことができました。
わずか2時間でしたが、子どもたちにとっては価値ある学びができたようです。それは紙プレゼンの内容が示していました。授業で考えたキャッチコピーを子どもたちは自分自身への呼びかけとして、ずっと実行していくことでしょう。そう願っています。

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