表紙へ戻る 5時間目 みんなで食べるとおいしいね!
5時間目 みんなで食べるとおいしいね!

プロに聞け!正しい食事ってどういうこと?

「おいしいものを食べる」ということは、体のために必要な栄養素をとるため。毎日なにげなくしていることだけれど、勉強をがんばるためにも、思い切りに遊ぶためにも…そして、元気に大人になっていくためにも、食べることは大切なんだね。毎日していることだから、あまり意識したことはないけれど、ちょっと見直すことで、もっと元気になれるかもしれない。運動と栄養のプロフェッショナル、健康運動指導士の越智利国先生にヒントを伺ってきたよ。

越智利国先生 越智利国先生
健康運動指導士(*1)、ヘルスケアトレーナー
プロフェッショナル・トレーニング・コーチ
オリンピック選手、国内トップアスリートのリハビリテーショントレーニングや医療機関での運動療法プログラムの作成指導、フィットネス・クラブ健康増進プログラムなど幅広い分野で活動する。
世界最大のウルトラマラソンであるサロマ湖100Kmマラソンで、20年連続完走記録を持つウルトラ・マラソンランナーでもある。


朝、昼、夜の食事はなんのため?

コッコ姉さん 「お腹がすいたから、何か食べよー」と、何気なくしている毎日の食事。でも、3時間目のお話のように、“おいしく食べて適度に運動する”ことが大人になるためにも大切な事だとわかると、食事について、もっと知りたくなりました。朝、昼、晩のそれぞれの食事は、体にとってどういう意味があるのでしょう?

越智利国先生まず朝ごはんはどういう意味があるのか考えてみましょう。脳に必要な唯一の栄養素は糖だというのは1時間目に勉強しましたね。私たちは夕食をとってから朝起きるまで、寝ている間は何も食べられません。その結果、朝起きたときは脳の栄養である糖質も体内で足りなくなっています。だから、朝の食事で必要な分の糖質を足してあげる必要があります。もし朝食をとらずに学校にでかけてしまったら、エネルギー不足のまま学校に行くことになり、授業に集中できないとか、一日中ボーっとしてしまう…なんていうことが起こるのです。ですから朝食はしっかりとらないとその日一日がたいへんですよ。
朝ごはん
 それではお昼ごはんはどうでしょうか。
しっかりと朝食をとってもお昼頃になると、体内のエネルギー源やその他の栄養素が少なくなります。それは勉強・運動や3時間目にならった基礎代謝(きそたいしゃ)でカロリーが消費される(*2)からです。そこで、午後も元気に過ごすためには、当然その減った分を足してあげなければいけません。ですから昼食も、朝食と同じようにしっかりとる必要があるんです。特に炭水化物を少し多めにとるとよいですね。
お昼ごはん
  さて、夜ごはんです。
一日中使っていた体は、脳や筋肉をはじめ、いろいろなところが疲れてきています。その疲れた脳や筋肉を回復させるための栄養素をとるのが夕食です。でも実は、夕食にはもうひとつ重要な意味を持っているんですよ。
夜ごはん

コッコ姉さん え!それはなんですか?

越智利国先生皆さんは今、大人になるために日々成長していますよね。そのために大切な働きをしてくれる“成長ホルモン(*3)”は、夜中寝ている間に最も多く作られます。ですから夕食では、寝ている間に体が成長するための栄養素を足してあげなければいけません。ここでアドバイスをひとつ、夕食後についてですが、食べたあと2、3時間たってから寝るようにしてください。栄養素をうまく使うためには、食べた物を胃や腸で分解・消化・吸収する必要があります。これには2、3時間はかかります。もし食べてすぐ寝てしまうと、胃や腸の働きをじゃますることになるばかリか寝ていることで使われないエネルギーが体内に余分な脂肪としてたくわえられてしまいます。食べたあとは眠くなることもあるけど、体の中の分解・消化・吸収を待ってあげてから寝るよう心がけてくださいね。

コッコ姉さん なるほど、1日3回食事をするのには意味があったのですね。これから3食しっかり食べることを心がけたいと思います!

1日の食事の大切さがわかりましたか?もちろんただ3食食べればいいというのではなく、1つだけ意識してほしいことがあります。それは規則正しく、適度な量の食事を心がけることです。人間の体はよくできていて、規則正しく食事をしていると必要量以上の栄養を体に入れないようにします。でも、食べる量や時間が不規則だと、次にいつ栄養がとれるのだろうと体が不安を感じ、とれなかった時のためにと、必要以上に栄養を体内にたくわえようとするのです。だから脂肪をためこみやすくなり、肥満につながりやすくなってしまうのです。

コッコ姉さん そういうことからも、規則正しい生活のリズムの中で、きちんと食事をする大切さがわかりますね。ありがとうございました!

*1 健康運動指導士とは
正しい食生活や、個人に合ったトレーニング、運動メニューの作成したり指導を行う人。
*2 3時間目の『プロに聞け』で詳しいお話が読めます。
*3 ホルモン:みんなの体がうまく働くよう整えてくれたり、その他にもいろいろな働きをする「元気のもと」。人間の体の中で作られ、100種類以上あると言われています。その内「成長ホルモン」は、骨や筋肉など身体の成長をコントロールする重要なものです。


→おいしく食べたら、適度に運動。その後は、たっぷり眠ろう!

 

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